【レビュー】Bose QuietComfort Earbuds IIを2ヶ月使ってみた感想【期待を裏切られた】

 

“世界最高のノイズキャンセリング” を謳う、今季大本命のノイキャンイヤホン『Bose QuietComfort® Earbuds II』。わたしは秒速で買いました。

2022年6月20日時点、Bose調べ。ANSI/ASA S12.42-2010に則る

 

 

同年11月10日には、新色「ソープストーン」も登場。こちらも秒速でゲットしました。

 

 

光沢あるツヤが高級感あってイイ感じ。ロゴが主張されて、若干ストリート系アクセの雰囲気もありますね。

私は「トリプルブロック」と「ソープストーン」の2台持ちですが、その日の気分や服のコーデで使い分けるのが楽しい。

先代の『Bose QuietComfort Earbuds』は完成度が非常に高く、セールス的にも大ヒットしましたが、正直、後継機とそこまでの差はないだろうと思っていました。

しかし、いい意味で裏切られました。ここまでの境地に達したのかという。

 

▼ 初代モデルのレビュー記事はこちら

 

実際、二代目の評価はすこぶる高いです。

  

 

 

先に言っておくと、二代目モデルこと 『Bose QuietComfort® Earbuds II』 は、完全に買いの神イヤホンです。

神をあれこれ語るのも野暮な話です。そこで本記事では・・・

 

うんちくはほどほどに、二代目モデルのポイントをざっくり知りたい

 

という忙しいあなた向けに、リリースと同時に『Bose QuietComfort® Earbuds II』を使い始めた筆者の所感をベースに紹介していきます。

仕様や数値、規格等にはそこまでフォーカスしてませんので、細部まで気になる人は BOSEの公式サイト もチェックしてみてくださいね。

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【レビュー】Bose QuietComfort Earbuds II を2ヶ月使ってみた感想

【画像出典】BOSE公式サイト

 

ノイズキャンセリングは聞こえなさすぎて怖いほど

 

二代目モデルには、以下のノイズキャンセリングモードがプリセットされています。

① Quiet:クワイエット:ANC(アクティブノイズキャンセリング)を全面的に利用するモード。

② Aware:アウェア:外部の音を少し取り込むモード。

 

クワイエットモードに切り替えれば、街の喧騒、車の排気音、地下鉄の重低音、飛行機の騒音もシャットアウト。音楽も流せば、耳だけ完全独立したような深い没入感を得られます。

 

【画像出典】BOSE公式サイト

 

ノイズキャンセリング機能が非常に優れており、外部の騒音を驚くほど遮断します。

しかし、電車のアナウンス、救急車のサイレン、電話の着信音といった大切な音はしっかり区別し、聞き逃さないように拾い上げてくれます。

 

 

ただし、[クワイエット + 音楽]の圧倒的没入モードで、車道や狭い路地、スクールゾーンを歩くのはわりと危険です。

交通量の多い場所では、[アウェア:外音取り込みモード]に切り替え、外音を耳障りにならない程度に取り込むことで、周囲に配慮しながら安全に使うことができます。

 

 

また、[フルトランスペアレンシー]モードといって、イヤホンを装着しながら、着けてないのと変わらない感覚で、周囲の音を聞き分けられるモードがあります。この設定だと、急に話しかけられたりしても、イヤホンを外すことなく会話できます。

なおノイズキャンセリングの強度は、10段階に調整可能。自分好みの強度を保存しておくこともできるので、場所やシチュエーションに応じた使い分けができますよ。

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カフェなどガヤガヤした環境での作業も超はかどる

 

私は基本的に在宅ワークですが、カフェに毎日行って2〜3時間ほどノマドワークしています。

カフェに行くと、

・おばさま集団のマシンガントーク

・ハンズフリーで延々としゃべり続けるリーマン

・愛のことばを囁き合うカップル

などと隣り合わせることもありますが、『Bose QuietComfort® Earbuds II』で目の前の作業に没頭できる圧倒的静寂を担保できるので、まったく気になりません。

 

 

↓イメージ的にはこれが、

 

↓こうなる感じ。

 

ちなみに『Bose QuietComfort® Earbuds II』は『Apple AirPods Pro(第2世代)』 ​​は発売時期が重なっていたため、両者の性能を比較した記事をよく見かけます。

私は両方とも使ってますが、ノイズキャンセリング機能を優先するなら『Bose QuietComfort® Earbuds II』を押します。

ちなみにBOSEイヤホンとApple製品との親和性に特に問題を感じたことはないので、普段からiPhoneやMacBookを利用されている方にもおすすめです。

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イヤホン・ケースともに大幅に軽量化

【画像出典】BOSE公式サイト

 

デイリーユースが前提のイヤホン選びにおいて重要なのが、長時間着用しても疲れにくく、耳が痛くなりにくいことです。

そこでポイントになるのが重量です。イヤホンは1グラム単位での軽量化がそのまま使いやすさに直結します。

初代モデルは重量・サイズ感ともにゴツめの部類でしたが、二代目はどうなのか。ここは数字で見たほうがわかりやすいでしょう。

イヤホン充電ケース
初代2.6 cm (W) x 3.9 cm (H) x 2.7 cm (D各8.5 g8.9 cm (W) x 3.17 cm (H) x 5.08 cm (D)約75 g
二代目1.7 cm (W) x 3.0 cm (H) x 2.2 cm (D)/各6 g6.0 cm (W) x 6.6 cm (H) x 2.7 cm (D)/約60 g

 

イヤホン本体は約1/3にサイズダウンし、ケースも小型化されました。

わたしは二代目に変えてから、耳への疲労感が軽減されました。オンライン会議などで長時間着用しても、耳の痒みや痛みがほとんど気にならなくなりましたし、肩や首のコリ、片頭痛も以前より楽になりました。

性能やデザインはどれだけ素晴らしいものでも、長時間使うのがしんどかったら早晩使わなくなってしまうので「軽いは正義」ですね。

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Bose Fit Kit と装着テストで、よりパーソナルなフィッティングを実現

【画像出典】BOSE公式サイト

 

耳の形は人それぞれで左右も非対称。そのためデフォルトの状態が最適という人は稀かと思います。

Bose QuietComfort® Earbuds II』には、交換可能なスタビリティバンド (1、2、3、各1 ペア)とシリコン製イヤーチップ(S、M、L、各1 ペア)による新しい2ピースシステム方式を採用した『Bose Fit Kit』が付属されています。

わたしはデフォルトだとフィット感がイマイチでしたが、イヤーチップを変えることで装着感がグンと良くなりました。

 

【画像出典】BOSE公式サイト

 

さらに専用アプリを使って「装着テスト」を行うことにより、よりパーソナルなフィッティングを叶えてくれます。

フィット感が増すと耳への負担も軽減されるので、長時間使用しても疲れにくく、快適に使うことができます。

 

 

二代目モデルには新たに「CustomTune」が搭載されています。これは、個人の耳の形状に合わせてイヤホンが自動でチューニングする機能です。

『Bose QuietComfort® Earbuds II』をケースから取り出し装着すると、ジャーンという起動音が鳴るのですが、この際に耳の中の反響特性が計測され、サウンド周波数プロファイルとノイズキャンセル効果が毎回自動で調整されます。

この新機能によって、ノイズキャンセル性能がさらに向上し、高音質も安定するのです。

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フィットネスの質も上げてくれる

 

Bose QuietComfort® Earbuds II』は、耳の表面にひっかけて装着する「インナーイヤー型」です。

インナーイヤー型のメリットは、空間表現力が高く、音の広がりを感じやすいこと。一方で、接着面が少ないために外れやすかったり、音漏れをしやすかったりするデメリットもあります。

しかし、前述の『Bose Fit Kit』と装着テスト機能を使用することで、このデメリットをカバー。より個人に合ったフィッティングが可能になったことで、筋トレやランニングなどの激しい動きをしても簡単には外れません。フィットネスの質も爆上がりですよ( ・∇・)

 

 

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初代より全体的にグレードアップした「Bose QuietComfort Earbuds II」

【画像出典】BOSE公式サイト

 

褒めてばかりでステマみたいになってきましたが事実です。

総じて二代目モデルは初代よりグレードアップしているのですが、その他の点についてもサクッと紹介しておきますね。

 

✔ 音ズレ・音飛び

Bluetooth接続は音ズレや音飛びがしやすいという先入観がある人も多いでしょうが、『Bose QuietComfort® Earbuds II』については問題ないレベルだと思います。常識内の音量で使っていて、漏れたり飛んだりすることはないでしょう。

 

✔ 音質

低音域がバランスよく強調され、空気がドスドス震えるようなBOSE独特のサウンドは健在。好みは分かれるところですが、わたしはこのアタック感が好きです。

高音域に関してはやや物足りないかなと感じましたが、頭の外側にまで広がるような音の立体感があり、心地よく音の世界に浸ることができます。

また、高・低音域の増強や減衰などのカスタマイズは、アプリ内のイコライザーで調整できるので、自分好みの音質調整も自由自在です。

 

✔ 通話品質

初代同様、マイク性能が優秀です。しっかりとノイズカットされるので、自分の声も相手の声もクリアで聞き取りやすいです。

なお専用アプリに「セルフボイス」という設定があります。設定することで自分の声のフィードバック感をより得られやすくなるので、自分好みの通話品質が得られるよう調整するといいでしょう。

 

✔ バッテリー

1回の充電で「最大6時間」の連続再生ができます。充電ケースに収納することで、さらに3回分フル充電でき、計24時間再生が可能なのでスタミナの心配はありません。

 

 

わたしは通勤中ほぼ音楽を聴いて過ごしてますが、たまに充電するのを忘れて「バッテリー0やないか!」ってことがあります。

そんなときも支度する間の20分のクイックチャージで、最大2時間再生のバッテリーを確保できるので助かります。

 

✔ 操作性

音楽の再生や一時停止などの基本的な操作は、イヤホン本体中央のロゴ部分をタッチして行います。

初代モデルを使っていた頃、音量調整など細かな操作には若干の難がありましたが、タッチ反応が改善されて操作性が向上。誤作動が起きにくくなりましたね。

ちなみにアプリから設定する以外の操作は、左右イヤホンどちらからでも可能です。

左右のどちらかでしか操作できないタイプだと、荷物を持ち替えたりするのが地味に煩わしかったりするので、それがないのは思いのほか快適ですよ。

 

✔ ケース

前述のとおり、二代目モデルは初代モデルよりも大幅に軽量化され、コンパクトで使いやすくなりました。

奥行(厚さ)も5.08 cm → 2.7 cmとスリムになったことで、ポケットにすっぽりと収まり、邪魔になりません。

初代のケースはボタンを押して開閉する仕様でしたが、二代目は「マグネット式」です。片手で簡単に開けられるので使い勝手が良いですね。

ただし、ケースは楕円っぽい形状で縦置きができません。縦置きもできたほうがイヤホンは取り出しやすそうな気もしますが、ここはデザイン重視でしょうか。

 

✔ 防水

IPX4の防水対応です。生活内での目安でいうと、風雨や豪雨、シャワーにかかるくらいなら耐えられる程度です。

 

個人的に「やや残念」だったところ

 

個人的には許容範囲ですが、「やや残念」も挙げてみます。

 

✔ カラーラインナップが物足りない

2022年11月時点での『Bose QuietComfort® Earbuds II』のカラーラインナップは、「トリプルブラック」「ソープストーン」の2色です。

「白か黒で答えろ」は潔くてキライじゃないですが、選ぶ楽しみはやや乏しいといえます。

初代モデルはリリース後1年ほど経ってから新色(限定カラー)が追加されたので、2023年中には新色出そうですけどね。

 

【追記】2023/3/16

新色の「ミッドナイトブルー」「エクリプスグレー」が追加されました(゚∀゚)

 

新色も値段は同じですが、限定色なので追加入荷はないかもしれません。お早めにどうぞです。

>> 『Bose QuietComfort® Earbuds II』の新色をチェックする

 

✔ 初代モデルより大幅にスリム化されたが、競合含めたらそうでもない

初代モデルに比べるとかなり軽量化されており、使い勝手もよくなっています。

とはいえ「軽い」「小さい」「薄い」 をウリとするような競合イヤホンも含めたら、そうでもないサイズ感です。

軽量タイプに慣れてる人が『Bose QuietComfort® Earbuds II』に移行すると、若干ゴツく感じるかもしれません。

“世界最高のノイズキャンセリング” を実現するために、構造的にイヤホンやケースを大きくする必要があったのでしょう。たぶん。

 

✔ Qi規格のワイヤレス充電は非対応

Bose QuietComfort® Earbuds II』の充電はUSB-Cの有線充電です。Qi規格のワイヤレス充電には対応していません。

デザイン上の制約など理由もあるのでしょうが、わたしは普段Qi規格の充電スタンドを使うことが多いので、できれば対応してて欲しかったなと。

 

✔ マルチポイントは未対応

「マルチポイントって何?」という人は以下をどうぞ。ご存じの方はスクロールで。 

マルチポイントとは、一つのワイヤレスイヤホンなどの機器に対して、パソコンやスマホなどの親機となる複数台のデバイスを同時にBluetooth接続できる機能のことです。

ワイヤレスイヤホンって、基本的には一台の親機となるデバイスとしか同時に接続できません。なので「別のデバイスで今使ってるイヤホンを使いたいな〜」ってとき、一度ペアリングしてるデバイスからイヤホンを解除したうえで、別のデバイスとペアリングする必要があります。

これがマルチポイント対応の場合、同時に2つのデバイスを接続できます。たとえば、お使いのi-Padにワイヤレスイヤホンを接続していて、YouTubeで動画を見てるときに着信があったとします。イヤホンがマルチポイント対応なら、タブレットからスマホにイヤホン接続が自動で切り替わり、そのままイヤホンで電話を受けることができます。

3万円を越える高価格帯イヤホンはマルチポイントが標準搭載になりつつあるので、もともとマルチポイント機能付きのイヤホンを使っていた人が移行した場合、デメリットと感じるかもしれません。

  

✔ コーデックサポートはSBC、AAC のみ

SBCは、ほぼ全てのBluetooth対応機器に採用されている標準コーデックです。AACは、主にiPhoneなどのApple製品で使用されているコーデックでSBCより高音質です。

コーデックサポートは「SBC」と「AAC」の2つとやや古く、「LDAC」といった高音質特化のコーデックには対応していません。そのため音質にこだわりがある人には、若干物足りないかもしれません。

ただし高音質コーデックはバッテリーの消費が大きいです。『Bose QuietComfort® Earbuds II』では連続再生時間などのスタミナ面を優先し、ハイレゾ採用をあえて見送ったのかもしれません。

 

“静かな世界” はわりとリーズナブルに買える

 

ザックリと言いながらも長くなってきたので、そろそろ筆を置きます。

Bose QuietComfort® Earbuds II』の最大の強みは、他ならぬ“圧倒的な静寂”を提供するノイズキャンセリング性能です。

神イヤホンの定義は人それぞれですが、ノイズキャンセリング機能を最も重視する場合、現時点ではこれ以上の選択肢はないかもしれません。

 

 

仕事や生活、そして人生を豊かにしてくれるBose QuietComfort® Earbuds IIのようなアイテムには、迷わず投資していいと思います。

毎日一生懸命頑張っている自分へ。大切な家族や恋人へ。”静かな世界”をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

 

筆者撮影

 

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ご精読ありがとうございました!

Bose QuietComfort® Earbuds II が気になるけど、購入を悩んでいるあなたの一助になればうれしいです。

 

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HiraQ編集者/WEBライター/WEBデザイナー
都内の某広告代理店勤務。Web広告のライティング、編集、デザイン業務に従事。当サイト(Writehack.-ライトハックドット-)では主に、Webライターやブロガー、Webデザイナーに役立つ記事をゆるく発信。山梨出身。いて座のO型。犬より猫派。ラーメンは塩派。サッカーはプレミアリーグ派。