もくじ
アクセス数の向上もアフィリエイトのコンバージョン改善も、記事が読まれていないことには解決しません。
極論、人は記事を読むか読まないかを、
・「自分に関係ありそうか」
・「読むと得しそうか」
で決めています。その間、ほんの数秒です。
シンプルな話、
・「自分に関係がありそう」
・「読んだら得しそう」
と認識してもらい、当事者意識をもたせられれば、読まれる確率はグンと上がります。
多くの人に読まれたいなら100人中1人に向けて書こう

丹精込めて執筆した原稿、なるべく多くの人の目に触れてほしいですよね。
しかし万人ウケを狙うと、そのぶんムダ打ちも増えます。すると誰にも刺さることなく、中途半端な結果に終わることが多いです。
あなたが書いた記事、それは誰に向けて書いたものですか?
「一番読んでほしい」と思う相手の顔を浮かべながら、その人の笑顔や驚く表情などをイメージしながら書いていましたか?
「なんとなくで、ぼんやりしたイメージしかなかった」という場合、そもそも訴求対象(ターゲット)が絞り込めていなかったということです。
人は関心がないことには振り向かない

ターゲットを絞らずに不特定多数に向けて書かれた記事は、よく言えば無難。誰にでも当てはまる情報です。
これだと「まさに私のことだ!」「俺のことじゃねーか!」と思えるほどのインパクトを与えにくい。
なぜなら自分と関係がない「他人ごと」でしかないため、「自分ごと化」して当事者意識を持ちにくいからです。
刺さるところがないから心が動かない。だから途中離脱されて最後まで読んでもらえない。結果、アクセス数やコンバージョンにもつながりにくい。
普通のことを言いますが、人は関心がないことには振り向かないのです。

最初に、人は記事を読むか読まないかを、
・「自分に関係ありそうか」
・「読むと得しそうか」
をパッと見の印象で判断しているとお伝えしましたが、「自分に関係ありそう」と思ってもらうには、どうするのが効果的だと思いますか?

ヒントは、小学校の理科の実験でやった「虫めがね理論」です。
火は小さく一点に集中させるからつく「虫めがね理論」

小学生の頃、虫めがねで日光を集めて、画用紙をこがす実験をしたことがあったはずです。
そのとき、光の円が大きいとなかなか火がつかないのに、円を小さくして光を一点に集中させたら、ボワッと簡単に火がつきましたよね。
「ターゲットを絞る」という話も本質的にはこれと同じです。
届けたい相手を絞り込んで、その相手のことだけを思って書くから、その相手にピンポイントで火をつけることができます。
火を確実につけるには、ターゲットを絞ることが最重要です。小炎でもしっかりつくことで周辺にいる人や、ターゲットと属性(タイプ)が近い相手も巻き込んで拡散していき、大炎も期待できるのです。
「100人中1人に向けて書く」という局地的なアピールは、「ペルソナ」を立てるという話にもつながります。
ペルソナを立てるうえで重要なことは、記事を届けたい相手(ターゲット)の顔が、常にはっきりと見えているかです。
ペルソナを立ててもターゲットの顔がぼんやりする場合、友人や家族、同僚などあなたがよく知っている身近な人で設定するのがおすすめです。
知っている人なら顔もはっきりと見えますし、不安や悩み、痛みなどをより親身になって察してあげることができるでしょう。
「あの人みたいな人が読むと、役に立つ、喜んでもらえる内容を書こう」と読み手の笑顔や驚く顔をイメージしながら筆を走らせれば、文章にも感情がこもります。
多くの人に読んでもらいたいなら、的は絞れば絞るほどいい。照準が「たった1人」になると書く内容や基準もクリアになり、ブレずに書きやすくもなるはずです。
相手が「反応せざるを得ない状況」を意図的につくり出す

たとえば交差点を横断中、「ねぇ、そこのお兄さん!」って声が聞こえたとしましょう。
あなたは「ん?」とチラ見くらいはするかもですが、それが自分のことかわからないので、わざわざ立ち止まったりはしないでしょう。
では以下のような呼びかけだった場合はどうでしょうか。
・「眼鏡をかけてる背の高いお兄さん!」
・「トートバッグを持って歩いてる茶髪のお姉さん!」
自分に関連する情報が断片的でもあれば、「えっ、私!?」と反応してしまう人は増えるはずです。
心理効果でいう「カクテルパーティー効果」といって、人は自分に関連する情報に対しては、特別意識していないときでも反応する性質があります。
「眼鏡」「背の高い」「トートバック」「茶髪」「お兄さん」「お姉さん」などのワードを混ぜて情報の的を狭めることでも、相手が「反応せざるを得ない状況」を意図的につくり出すことができるのです。
「自分に関係がありそう」と思わせる万能なキャッチコピーの型

キャッチコピーは読み手が最初に目にする部分で、「読む価値があるか」を最初に判断する場面です。
ここで関心を引くことができなければ、本文も読まれません。最も伝えたい情報(たとえばコンバージョン要素など)が記事の後半にあるのなら、文章を最後まで読んでもらわないといけません。
キャッチコピーは、記事を最後まで読んでもらうための「最初で最後のチャンス」であることを強く意識しましょう。
だからこそ記事の冒頭では、「この記事は自分に関係がありそう」と思わせることが重要なのです。
この観点から、使いやすいキャッチコピーの型が「〇〇でお悩みのあなたへ」です。
検索する人の大半は、悩みを解決したいからググります。小さなことでも心当たりがある人からすれば、反応してもらいやすい型といえます。

たとえば「あなたへ」の部分を、「40代のあなたへ」とか「管理職のあなたへ」とか年齢や職業しばりで訴求することでも、ターゲットをより狭めることができるでしょう。
反応を得られるキャッチコピーには、ターゲットを具体的に特定・描写し、呼びかける要素が必ず存在します。
たとえば以下のような感じ。
<例>
・斜視で原因でイジメられたことがあるお子さまをお持ちのお母さんへ
・息子さんの身長が全国平均より5cm低いのを気にされている親御さんへ
・「まだ20代なのに……」健康診断で“脂質異常性”に引っかかったあなたへ朗報です。
・船橋市へ1泊2日の出張。1万円以下で当日予約できる駅前のビジホをお探しですか?
「私のこと?」と思わず振り向いてしまうようなキャッチコピーを練り上げたら、続きの本文を「問題を明確化する」→「解決策を提示する」→「簡単で確実な方法として、具体的な商品・サービスを紹介する」といった具合に展開していけば、構成的にもスムーズです。
「〇〇でお悩みのあなたへ」の型でキャッチコピーや記事展開を練る場合、あなたの記事を読むむことにより、どんな人たちが(ターゲット)が、どんな問題(悩み・不安・痛み)を、どんな方法を実践することで解決できるかのプロセスを、段階を踏んで説明する必要があります。
コツは「課題解決」に一貫し、たった一人の相手の「痛み」に応える姿勢を崩さないことです。
あなたの主張にブレがなく、自然な流れから「コレを使えば簡単ですよ」と相手の負担を減らすための最良の手段として商品・サービスの紹介につなげるぶんには、違和感も少なくできます。

ターゲットを具体的に特定・描写することで、相手のニーズ(必要性)やウォンツ(欲求)がくっきりと浮かび上がってきます。すると情報(答えとなる素材)を集めやすくなり、説得力のある返しを用意することができます。
「多くの人に読まれたい」のなら、「100人中1人」に絞って身近なあの人の笑顔や驚く顔をイメージしながら書くのを実践してみてください。火は一点集中して初めてつくのです。
ご精読ありがとうございました!
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